日帰り手術の説明 お久しぶりです。
なおみの肛門日記「第三話」です。

ええ、あれは2年前のことでございました。
「1ヶ月に一度は新ばーじょんをあっぷするぞー・・・」


 ああ、なんと身の程知らずなこと。あの頃は若かった〜♪なんていってる場合ではございません。先へ進まねば。今年はあと2回の新ばーじょんをつくるつもりと一応決意表明など(後ろであざけり笑う声がきこえてきますが)。
 今年の話題といえばなんてったって横浜ベイスターズの優勝!ではなくて、厚生省のうちだした『肛門疾患に対する日帰り手術の奨励』についてでしょう。

 当院では、たとえば平成8年には年間の入院手術約 4500件に対し、入院なしの日帰り手術は約6800件(硬化療法を含む)行っています。

 また、『私の場合は日帰り手術でできますか?』というメールはここの質問箱に非常に多く寄せられています。
それでは、以下の点をまずチェック。 日帰り手術のポイントは3つ。

1. 麻酔の方法について

 下半身麻酔では、術後すぐには歩けないという事と、麻酔の後に頭痛や気分不快などがおこりやすいという点からみて、日帰り手術にはあまりむいてない。といって局所麻酔だけでは痛いこともあるし・・

当院の解決法: 肛門周辺に広めに麻酔をかける方法でやってみよう!!

2.出血や痛みに対して

 複雑なタイプの痔瘻や、排便のあと手で戻さないと肛門の中に戻らないくらい大きい痔核の方へ。やっぱり術後は痛み無しって訳にはいかないことが多いです。出血の危険もあります。

当院の方針:
 大きい痔核や複雑痔瘻の方は、入院したほうが安全なことが多い。


3.通院に関して


 通院にあまりにも時間のかかる方。例えば片道2時間以上かかるとか、車でないと来られない方は、外来だけでの処置はしないほうがよいことがあります。出血したとき来院に時間がかかると危険ですし、術後の通院もたいへんですから。

当院の方針: 遠方の方はちょっと難しい。

上記はあくまで原則で、実際のはなし診察してみないとわかりませんが、いずれにせよ大体初診の段階でほぼ入院の必要の有無は判断がつきます。

 いかがでしょう。参考になりましたでしょうか?
 ではまたいずれ、このページでお会いしましょう。

 
 
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