もっと気軽に言えたらいいのに  ご好評をいただいている・・・といいなあ、の「なおみの肛門日記」第2回です。

 前回のはもう読んでいただけましたでしょうか?

 私がとっている新聞には最近まで肛門疾患に関する記事が連載されていました。
その中に俳優のNさんが痔瘻で治療したときの話が載っていましたが、ずいぶん大変だったようです。脊椎麻酔を打たれた瞬間失神し、目が覚めると今度はひどい痛みにおそわれ、結局病気の克服までに半年かかったとか。

 もう30 年前後昔の話のようですが、こんな話を聞いてしまうと誰もとても手術を受ける気になれないだろうと思います。私でも一生おしりの痛みを我慢する方を選んでいたでしょうね。

 今のおしりの手術後の患者さんは、排便時以外は翌日からかなり自由にしていらっしゃいます。
痛みがないとは言いませんが、昔とは手術や麻酔の方法が格段に進歩しており、動けないような痛みを訴える方はほとんどいらっしゃいませんし、治療期間も非常に短くなっています。
 悪い病気ではなく、日にち薬ですから退屈で困っている患者さんも多いようです。

 先程のNさんは、「(身体の)出口の話はご不浄とか品がないと言って話さないが、自分の身体の部分を差別せず、いたわらないといけない。明るくおしりの話をしよう」と最後におっしゃっていらっしゃいましたが、よく言って下さいましたという感じです。

 例えば、肛門の外側にできた急性のいぼ痔が痛いのに、痔の経験者にたずねると「押し込んでおけば大丈夫」といわれ、頑張って押し込んだら痛みがどうしようもなくなり病院に駆け込んでいらっしゃる方の多いこと。

 痔にもタイプがあるのに、全く知られていない。その新聞記事の中で「OLの4割に痔の経験有り」といわれた位ポピュラーな病気なのに。不思議じゃありませんか?

 「おしりが痛い」を「喉が痛い」くらいに気軽に言えるようにしたいものです、はい。
 
 
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